私の研究テーマは、女性の健康を生涯を通じてサポートする「ウィメンズヘルス」です。
尿失禁や骨盤臓器脱などの骨盤底機能障害に対するリハビリテーションをはじめとして、
腰痛などの産後のマイナートラブルや、妊娠中の転倒などに関する研究を行っています。
Relationships between stress urinary incontinence and trunk muscle mass or spinal alignment in older women
2021年7月20日、上記の論文がLower Urinary Tract Symptoms (LUTS)にpublishされました。本研究では、地域在住高齢女性における腹圧性尿失禁には、体幹筋肉量、および胸椎後弯角が関連していることを明らかにしました。本論文はフリーアクセスですので、どなたでもお読みいただけます。ぜひご一読ください。
2021年2月1日、上記の論文がNagoya Journal of Medical Scienceにpublishされました。妊婦体験ジャケットを着用し、妊娠後期を模した状態では、そうでない状態と比較して、バランス・歩行機能がともに低下することを明らかにしました。また、特に視覚によるフィードバックがない状態では、バランス機能の低下がより著明になることが示されました。本論文はフリーアクセスですので、どなたでもお読みいただけます。ぜひご一読ください。
2021年1月16日、上記の論文が日本女性骨盤底医学会誌において公開されました。母親向けのイベントに参加していた産後1年以内の女性を対象として尿失禁有訴率の実態調査を行ったところ、妊娠前、妊娠中に尿失禁を有していた女性はそれぞれ4%、64%であった一方、産後1年以内の現時点において尿失禁を有していた女性は32%にものぼりました。産後に尿失禁を有していた女性のうち、産後の尿失禁のために医療機関を受診した経験を有する女性はわずか6%であったのに対し、19%は専門家による治療の希望があると回答しており、産後の尿失禁の治療ニーズは決して少なくないことを明らかにしました。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jfpfm/17/1/17_14/_article/-char/ja